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読者が選ぶ賞



小説家や漫画家、編集者、書店員といった本の専門家が選考委員となり、優れた作品を世に提示する賞は数多ありますが、近年は読者が選ぶ賞も創設されています。そのジャンルは、小説、漫画、電子書籍、翻訳モノと幅広く、いずれも本の売れ行きに利害関係のない一般読者が選ぶという点では高い信頼を得ています。ここでは主な賞を紹介します。

本好きが選ぶ「ブクログ大賞」

本好きが選ぶ「ブクログ大賞」

ウェブ上に自分の本棚を作ることができる「ブクログ」。「読みたい本」「読み終わった本」やその感想を管理できるほか、ユーザー同士で本棚を閲覧、交流できるなど、本好きのユーザー約60万名が利用するインターネットサービスです(2013年3月末現在)。

このブクログが主催する「ブクログ大賞」は、今年一番おもしろかった本を決定するべく、2010年3月に設立されました。4部門のうち「小説部門」「マンガ部門」「電子書籍部門」は、前々年12月1日~前年11月30日に発売された作品を対象とし、ブクログでの登録数・評価数をもとにノミネート作品を選定します。その後、ユーザーの投票により大賞1作品が決定します。「フリー投票部門」のみ、発売時期・ジャンルを問わず、ユーザーの投票をもとにスタッフが10作品を選出します。

IT化が進み、インターネット上での一個人の影響力が増した昨今では、一般読者のクチコミが本の売れ行きを左右するようになりました。ブクログ大賞は、本好きが選ぶ、本好きのための賞といえます。

各部門の主な受賞作

各部門の主な受賞作

主な受賞者と作品は以下です。

小説部門
すべて有川浩『植物図鑑』(第1回)、『キケン』(第2回)、『県庁おもてなし課』(第3回)、『旅猫リポート』(第4回)
マンガ部門
羽海野チカ『3月のライオン』(第1回)、藍本松『保健室の死神』(第2回)、荒川弘『銀の匙』(第3回)、穂積『式の前日』(第4回)
電子書籍部門(第4回~)
西野竜太郎『アプリケーションをつくる英語』(第4回)※敬称略

20年以上続く「ノベル大賞」、新進の「LINEノベル大賞」

20年以上続く「ノベル大賞」、新進の「LINEノベル大賞」

一般読者が審査員を務める、公募の文学賞もあります。

「ノベル大賞」は集英社が主催する公募文学賞で、1983年に設立され、1989年からは「読者大賞部門」が増設されました。この読者大賞部門は、最終候補作の中からコバルト文庫の読者30名から成る読者審査員によって大賞が選ばれます。受賞後は「コバルト文庫」「雑誌Cobalt」で活躍する道がひらけます。

電子書籍サービスを利用して新設されたのが、講談社が主催する「LINEノベル大賞」です。事前審査を通過した作品は、無料で小説を読むことができるサービス「LINEノベル」にて公開されます。作品ごとのユーザー登録数によりノミネート作品を選出し、ユーザー投票により大賞を決定します。受賞作は講談社より書籍・電子書籍として出版されます。

読者が審査する公募文学賞は、書籍として発売する前に読者の評価を知ることができるという点で、出版社にとって大きなメリットがあります。

「ノベル大賞」読者大賞部門

「ノベル大賞」読者大賞部門

近年の受賞者と作品は以下です。

  • 2010年度(第41回)高見雛『ショコラの錬金術師』
  • 2011年度(第42回)小糸なな『ゴシック・ローズ』
  • 2012年度(第43回)後白河安寿『キョンシー・プリンセス~乙女は糖蜜色の恋を知る~』

※敬称略

(参考資料:「ブクログ」「集英社」「講談社」)