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書店の隠れた魅力は本の栞とブックカバー



「カバーをお掛けしますか?」と聞かれて、あたりまえのようにかけてもらったカバー。よく見ると書店によって違いがあり、独自の世界が広がっています。

ブックカバーの起源は大正時代

ブックカバーの起源は大正時代

海外では、書籍を買ってもビニールの袋に入れるだけ。カバーを掛けてくれるのは日本だけの習慣です。このような習慣ができたのは大正時代の頃で、当初は書店の名前入り包装紙や独自デザインの包装紙で本を包んでいました。

包装紙からカバーへと形状は変わりましたが、約100年もの間、この習慣が続いているのには訳があります。

書店側からみれば、ブックカバーを付けることで、レジでの精算が終わっていることがわかりますし、またカバーに書店名が入っているので、広告効果があります。

一方、購入する側は、カバーがあれば本の汚れを防ぐことができます。また読んでいるときに周りの人に何を読んでいるのか知られなくて済みます。

売る側、買う側それぞれのニーズと、ものを大切にする日本人特有の感性よって、日本独自の文化として根付いているのです。

独自のデザインですぐわかる

独自のデザインですぐわかる

書店独自のブックカバーとしては、一目で書店がわかるように長年同じデザインのものと、定期的にデザインを変え種類も豊富なものの2パターンがあります。

前者のパターンでよく知られているのが「有隣堂」。10色から選べるカラーカバーは1977年、7色(レインボーカラー)として始まり、30年以上続いています(10色になったのは1986年)。本好きならば、色鮮やかなカバーを見ると「あっ、有隣堂」と分かるぐらい定着しているデザインです。

豊富な種類で楽しめるのが「書泉」。1948年(昭和23年)の創業当時より、ブックカバー・栞のデザインで、オリジナリティを出しています。特に栞は、花や動物などの美しい絵柄が多く、1シリーズでの種類も多彩です。買うたびに違った絵柄が楽しめ、コレクションしている人もいます。

変わったところでは、東京都調布市の「真光書店」。2010年と2011年に、調布市在住の漫画家水木しげるさんが描いた絵を印刷した「ゲゲゲの鬼太郎ブックカバー」を期間限定で付けていました。

WEB書店でも

WEB書店でも

インターネットで本を購入すると、ブックカバーと栞は付いてこないものでしたが、最近ではネット販売専門の書店でも、オリジナルのカバーと栞を付けてくれるところが現れました。

2013年2月にオープンした「書肆 吾輩堂」。こちらは猫の本専門のネット書店で、その専門性を生かしたブックカバーと栞を付けてくれます(栞は複数冊購入者のみ)。

もはや芸術

もはや芸術

現在はブックカバーや栞に趣向を凝らす書店が多くなりました。オリジナリティあふれるブックカバーと栞は、その書店でしかもらえないものだけに、カバーや栞が欲しくて書店を選んでいる人もいることでしょう。

エコロジーという観点から見れば、過剰包装とも思えるブックカバーと、なければ困るという訳でもない栞ですが、書店のこだわりや遊び心からオリジナルのデザイン化がすすみ、もはや芸術と言っても過言ではありません。

「カバーをお掛けしますか?」と聞かれて、いつもは断っている人も、たまにはカバーを付けてもらって、その芸術性を身近に感じてみてはいかがでしょうか。(参考資料;「書皮友好協会」、「有隣堂」)