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書店情報

返本制度で本の整理



毎日、新刊が200~300点も発行される中、書店の店頭に置かれる本は日々、様変わりしていきます。書店が常に新しい本を並べられるのは、古くなった在庫を出版社に返品することができるからです。一般の小売店は、一度仕入れた商品を自分の都合でメーカーや問屋に返品するなどということは、当然できません。しかし、書店ではそれが可能なのです。ここでは、出版業界が採用している返本の制度について紹介しましょう。

委託販売制度

委託販売制度

日本で発行されているほとんどの書籍には、カバーがかけられています。ずれたり弛んだりして邪魔になるから、読むときにはカバーを外す、という人もいるでしょう。カバーがなくても、表紙さえあれば本は成り立つはずです。では、なぜカバーが付いているのか。その理由のひとつが、「取り替えられる」からです。

日本で流通している本の大半は、「委託販売制度」のもとで売られています。この制度は「返品条件付き売買」または「返品制」とも呼ばれています。出版社は、問屋である取次会社を通して、小売店である書店に本を委託し、売ってもらいます。売れずに一定期間が過ぎると、書店は取次を通じて出版社に本を返すことができるのです。もちろん、売れなかった分の代金は出版社には一切入りません。書籍の委託には、新刊委託(約3ヵ月)、長期委託(4~6ヵ月)、常備委託(1年)があります。

書店に並べられた書籍は、たくさんの人の手に触れることによってカバーが汚れたり、傷ついたりします。そのまま売れずに返品された本は、出版社でカバーや帯が新しいものに取り替えられ、再び別の書店へと送られていくというわけです。

仕入れ計画と返品作業

仕入れ計画と返品作業

書店員にとって、どの本をどれだけ仕入れるかの計画を立てる作業と同じくらい、売れ残ってしまった本を返品する作業は非常に重要な仕事です。というのも、書籍と雑誌はすべて返品期限が定められており、その期限を過ぎてしまうと返品がきかなくなり、商品の代金を書店が支払わなければならなくなるためです。ですから、書店員はいつも返品期日に気をつけています。

たとえ返品期日までに余裕があったとしても、書店員が「もう売れないだろう」と判断すれば、その本は取次を通して出版社に返品されます。売り場のスペースが限られる中で、日々大量に送られてくる新刊と、既刊の在庫を天秤にかけて、正しく取捨選択する能力が書店員には求められているのです。

(参考資料:植村康夫『出版』)