ご希望の書店情報を無料で検索できます。

施設検索/ホームメイト・リサーチTOP

ホームメイト書店リサーチ

書店情報

古書店が教えてくれる初版の価値



古書好きの中でも、コレクターがいるほど人気の高い初版本。オークションでは「初版本」ということで高値が付く場合もあります。その魅力は、一体どこにあるのでしょうか。

初版本とは?

初版本とは?

初版本とは、一番初めに印刷された本のことです。

本を印刷するためには、刷版を作ります。この最初に作られた刷版のことを「初版」(第1版ともいいます)、初版で初めて印刷されたものを「初刷(第1刷)」と言います。そして、この初版初刷のものが「初版本」と呼ばれているものです。

同じ初版を使って増刷したものを「初版第2刷」、「初版第3刷」と増刷ごとに刷り数が増えていきます。これらは「初版」と書いてあっても古書市場では「初版本」にはなりません。そのほか、誤字脱字など、内容を修正して刷版を作り直して印刷したものは「第2版」、「第3版」と呼ばれ、版を新しくするごとに数字も増えていきます。

なぜ初版だけ?

なぜ初版だけ?

ではなぜ、初版本に人気があるのでしょうか。

本を印刷するとき、ベストセラー作家の場合は、ある程度売れ行きの予測はできますが、ほとんどの場合はその本が売れるのか、出版社側でも予測が難しくなります。ですから初版から大部数を印刷することはあまりしません。特に新人の作家の場合はその価値は全くの未知数なので、印刷部数は多くはありません。そのため流通する数が少ないので、希少価値が付くわけです。また学問の世界では、日本だけではなく世界的にも「初版本」がその作品の評価の対象となっています。

重版、再販されたものは、部分的に著者が内容を書き直したり、誤字脱字を修正したり、装丁が変わることがあります。本の内容的には推敲を重ねた分、完成度が高くなりますが、

初めて世の中に出たものとは、違ったものになってきます。そのため「初版本」を価値あるオリジナルと見るのです。

初版本もいろいろ

初版本もいろいろ

同じ初版本でも、その状態によって価値は大きく変わります。カバー・帯は付いているのか、どの程度日焼けしているのか、汚れやシミ、書き込みはあるのかなど、傷み具合によって価値が決まります。「日本の古書店」などの古書検索サイトで検索できるので、「初版本」の価格の違いや「初版本」と「第2版」以降の価格を比べて見ると、「初版本」の価値がわかることでしょう。また実際に古書店へ足を運んで、本の状態と価格を見比べてみれば、より違いがわかるでしょう。

印刷技術が上がり大量に本を印刷できるようになった近年に印刷されたものでは、「初版本」の価値もそれほど上がらなくなりました。また人気作家の著書やベストセラーは、大量に流通しているため希少価値が少なく、価値あるものとは見なされないものが多くなっています。(参考資料:「日本印刷産業連合会」、「マーケットプレイス-社外秘報-」、「世界の古書・日本の古書 ABAJ(日本古書籍商協会)、「日本の古本屋」)