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細分化される雑誌



休刊が相次ぐ現在の出版業界。このような雑誌の低迷が続く中で、特定の読者層にターゲットを絞ったクラスマガジンと呼ばれる雑誌が好調です。

休刊が相次ぐ雑誌

休刊が相次ぐ雑誌

ここ数年で雑誌の休刊が相次いでいます。『日販速報(日本出版販売)』によれば、2011年上半期だけで休刊になった雑誌は、なんと102誌。1990年代後半から雑誌の売り上げ部数は減少しはじめ、それから15年以上にも渡って低迷が続いています。こうした雑誌の低迷の理由には、さまざまな要因の代表的なものは以下の3つです。

1つめの理由は、景気の低迷により、サラリーマンや学生が自由に使えるお金が減ったことです。

2つめは、携帯やスマートフォンの普及です。モバイル端末の利用者増加にともない、無料で手に入るコンテンツが増えたことで、雑誌メディアにお金を払う価値を感じなくなったということが大きく影響しています。

3つめは、価値観や嗜好が多様化したことです。例えば、同じ年代の女性だからといって、みんなが同じファッションを好きだとは限りません。人々の好みは細分化し、あらゆるものが細かくカテゴライズされて、「今の流行はこれ!」などとひとくくりにすることが非常に難しくなってきたことが、雑誌低迷の大きな原因となっています。さらに価値観や趣味・嗜好の多様化によって、読者の購買行動を特定できないことも、広告収入の頭打ちの原因にもつながっています。

クラスマガジンが好調

クラスマガジンが好調

このような状況下でも好調なのが、特定の読者層にターゲットを絞ったクラスマガジンと呼ばれるものです。アウトドア雑誌の『BE-PAL』や『鉄道ファン』など、これまでマニア向けと呼ばれていた雑誌が、40代前後からそれ以上の男性読者に人気の高い雑誌となっています。また、人気アニメなどの情報を掲載した『New type』は、10代から40代の幅広い年齢層で高い売り上げを誇っています。

このような特定のターゲットに絞った雑誌は、ある一定数の読者を獲得できるだけでなく、宣伝効果の高いメディアとして広告収入も安定しています。また、比較的、高い年齢層に人気なのが『デアゴスティーニ』です。週刊もしくは隔週刊等で発行している分冊形式の出版物で、歴史や鉄道など、ある特定のジャンルの知識やノウハウが掲載されているものです。毎号付いてくる付録も注目の的となっていて、シリーズのすべてを集めることでプラモデルやロボットなどが完成するしくみとなっています。

ターゲティングしないファッション誌

ターゲティングしないファッション誌

一方、ファッション誌で圧倒的な売り上げ部数を誇っているのが宝島社です。男性ファッション誌では『Smart』が24万部、女性ファッション誌では『Sweet』が100万部を超す売り上げ部数があるといわれており、競合他社を寄せつけない勢いがあります。

この2つの雑誌の共通点は、あえて年齢層や職業などのターゲティングをしないところにあります。女性ファッション誌の『Sweet』では、「一生女の子宣言!」というコンセプトを掲げて「何歳であろうが、女の子であり続けたい」と願う女性に向けて雑誌を発行することで、多くの読者を獲得しています。