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書店情報

発行部数と売り上げ部数



ここでは、書籍の発行部数と売り上げ部数について説明します。

新刊書籍の発行数は年々減少

新刊書籍の発行数は年々減少

『2009年版 出版指標年報』によると、2008年に日本で刊行された新刊書籍の発行点数は、7万6,322点。新刊書の発行点数は、2006年の7万7,722点をピークに減少しています。それに対して販売部数は2006年が7億5,519万冊、2007年では7億5,542万冊、2008年では7億5,126万冊とさほど変化がありません。

ところが、書籍の売り上げは、1996年をピークに年々減り続けています。この背景には、何があるのでしょうか。

書籍の発行を生業とする出版社の多くは、長引く出版不況を生き抜くために、新刊本の売り上げに依存する傾向が強くなります。これが、いわゆる「新刊主義」と呼ばれるビジネスのスタイルです。

「売れる本」と「売れない本」の二極化が鮮明に

『2011年版 出版産業の現状』によれば、2011年の取次ルートを経由した出版物の売り上げは、前年比3.8%減の1兆8,042億円で7年連続のマイナスとなりました。そのうち書籍は8,192億円で、売り上げは4年連続でマイナスとなっています。

書籍一点あたりの販売部数が減少すれば、その分だけ売り上げも減少します。出版部数が同じで、平均実売部数が半減すれば、売り上げも半減します。そこで、出版社は次々と新しい書籍を出版し、売り上げを確保するために奔走しています。

こうした「新刊主義」は、売れないから新刊点数を増やす、新刊点数が増えるから返品も増える、返品が増えるから在庫を抱えて赤字になる、という出版業界の負のスパイラルをもたらしています。

その一方で、売れる本は飛びぬけて売れており、それ以外は低調といった二極化が進んでいます。例えば、2011年では『謎解きはディナーのあとで(東川篤哉著、小学館)』、『DVD付き樫木式カーヴィーダンスで即やせる!(樫木裕実著、学研パブリッシング)』、『体脂肪計タニタの社員食堂(タニタ著、大和書房)』など 、計10点のミリオンセラーが続出するという現象が起こっています。

「新刊主義」を貫くための秘策

次々と新しい書籍を出版するための秘策のひとつとして、最近特に目立っているのが、新書の出版です。新書とは、一般的に文庫本よりやや大きめの200ページほどの廉価な本のことで、代表的なものに「岩波新書」があります。この新書は単行本よりも原稿量が少なくて済み、装丁や本文のデザインも統一されている場合が多いため、原稿ができれば比較的短い期間で出版できるというメリットがあります。実際に、新書のベストセラーは多く出ています。

毎日200点以上の新刊が発行される出版業界

冒頭にも記したように日本で刊行される新刊書籍は、年間約7万5,000点。これを1日当たりに換算すると、毎日200点以上もの本が出版されていることになります。「新刊主義」にますます拍車がかかった現在の出版界では、本の中身よりも発行点数に重点が置かれていることは否めません。

出版不況が続く中で、「売り上げが伸びないから、発行点数を増やす」といった経営スタイルの根本的な見直しが早急に求められています。

(参考資料:「日本著者販促センター」『<図解>出版業界ハンドブック(東洋経済新報社)』『社出版年鑑2008年度版出(出版ニュース』)