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書店情報

豆本



江戸時代の後期に、小さな女の子や女性のための娯楽用として広がった豆本。印刷技術の向上によって、豆本はマイクロサイズへと進化しています。

江戸時代に広がった豆本

江戸時代に広がった豆本

手のひらにすっぽりと収まるほどの小さな本を「豆本」と呼びます。豆本は、江戸時代の後期に小さな女の子や女性のための娯楽用として盛んにつくられていました。この豆本は、江戸時代に使われていた美濃半紙の八つ切りの約14センチメートル×10センチメートルが一般的なサイズでした。そのため、着物の袖のなかに入れて持ち歩けることから「袖珍本(しゅうちんぼん)」とも呼ばれていました。

また、ままごと遊びやひな祭に用いられていたことから「雛本(ひいなぼん/ひなほん」や、1.6センチメートル角のサイズの小型の小説や童話は「芥子本(けしほん)」と呼ばれていました。サイズや用途にあわせて、さまざまな呼び方があったことがわかります。

マイクロサイズに挑んだ豆本

マイクロサイズに挑んだ豆本

大きさの定義は諸説いろいろありますが、現在は本の長辺が3センチメートル以内のものを豆本と呼んでいます。近年になってから、印刷技術の進化にともなって、できる限り小さな豆本をつくることが世界中で争われるようになりました。

そこで、日本でも欧米の呼び方にならい1センチメートル以内の本を「マイクロブック」と呼んでいます。日本の印刷技術は非常に優れており、凸版印刷が電子ビームと呼ばれる製版技術を駆使して、2000年に0.95ミリメートル×0.95ミリメートルという驚くべきサイズの豆本をつくりました。このマイクロブックは、16ページで構成されていて、それぞれのページには十二支の絵と、ひらがなと英語で十二支の名前が印刷されています。

西洋でも愛される豆本の歴史

西洋でも愛される豆本の歴史

豆本は欧米でも、小さなものを表す「miniature book」や超小型を表す「midget book」、宝石などの小さくて優美なものを表す「bijou book」など、そのサイズによってさまざまな名称で呼ばれています。欧米では、16世紀ごろから豆本が広がり、その多くは聖書のダイジェストだったといわれています。また17世紀には、シェークスピア作品も豆本として流行しました。

それでは、豆本はいつからあったのでしょうか? 日本の最古の豆本は、『百万塔陀羅尼』だといわれています。奈良時代に100万冊作られ、小さな塔に入れられて全国10ヵ所のお寺に奉納されていました。本の高さは約5.5センチメートルだったといいます。

一方、西洋の豆本の歴史はさらに古く、豆本の歴史について記した『Miniature Books: 4,000 Years of Tiny Treasures(豆本 小さな宝石の4,000年)』によれば、古代メソポタミアにつくられた粘土板でできたものが最古の豆本だと書かれています。粘土板を本と認めて良いのかどうかという議論もありますが、旅行などで持ち歩くのに便利な小さな聖書や祈祷書でした。日本においても西洋においても、どちらも豆本のはじまりは宗教本からだったと考えられています。