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書店情報

開放感あふれる書店の雰囲気



本棚を低くして見通しの良い店内をつくる、このようなお店が街の本屋さんに定着した理由があります。それは、商品の回転率を高めてオペレーション効率を高めるためのひとつの施策でした。そして、このような棚の低い本棚を設置する大きな理由がありました。

低い本棚で見通しのよい店内へ

低い本棚で見通しのよい店内へ

本棚を低くして店内を一望できる街の本屋さんが増えたのは、1990年代以降のことです。その理由のひとつは、万引きの防止でした。こういった店構えをつくることで書店員の監視の目が店内のすみずみに行き届くように配慮しました。そして、もうひとつの理由が、在庫を減らし商品の回転率を高めるためです。

90年代後半には出版業界にもIT化の波が押し寄せ、どのお店でもPOSシステムを導入しはじめていました。POSシステムとバーコードによる単品管理システムの導入とあわせて、少人数で店舗を運営するオペレーションの効率化が、どのお店でも進むようになりました。

在庫は「量」から「質」へ

在庫は「量」から「質」へ

POSシステムの普及と同時に普及したのが、日々の売り上げの動向がリアルタイムでみられるネットワークです。それぞれの書店でどの本がどのくらい売れたか、という情報がネットワークを通じて、取次会社や出版社でもリアルタイムに把握できるようになりました。従来は、お客さまの多様なニーズに応えるためには、在庫をたくさん持つことが優先されていましたが、即時に売り上げが把握できるようになったことで、在庫をたくさん持っていなくてもお客さまのニーズにあわせた品揃えができるようになりました。言い換えれば、POSシステムの登場によって書店の在庫は「量」から「質」の時代へと変化したのです。

在庫をあえて持つ、新しい流れ

在庫をあえて持つ、新しい流れ

このような世の中の流れに逆行して、天井に届くほどの高い本棚をつくったのがジュンク堂です。ジュンク堂では、"図書館よりも図書館らしい"店づくりをすすめ、じっくりと本が選べる快適さを追求してきました。今ではいくつかの店で採用されている「座り読み」コーナーも、早くから各店舗に設置しています。

1996年にオープンしたジュンク堂難波店では、3.5メートルもある本棚を置きました。万引き防止やオペレーションの効率化とは無縁のものでしたが、図書館のように高いジュンク堂の本棚を見て、書店関係者は大きな衝撃を受けました。また、「山岳員募集!優遇す」という広告を出したことも、当時の大きな話題となりました

売り場面積900坪を誇るジュンク堂難波店は、現在のような大型書店の基礎となったお店でもあります。この難波店を皮切りに、ジュンク堂では売り場面積1,000坪の池袋店、900坪の仙台店と、次々と大型店を展開していきました。在庫は減らすもの、という書店業界の大きな流れは、「在庫が豊富な本屋なら好みの1冊が見つかる」という、新たな道筋が生まれました。2000年以降は、ほかの書店でも豊富な在庫と背の高い本棚を持つスタイルの出店が盛んになり、日本全国に大型書店が広がっていきました。現在は、売り場面積の狭い街の本屋さんでは背の低い本棚が、売り場面積の広い郊外の大型店では、背の高い本棚が現在は一般的になっています。