施設検索/ホームメイト・リサーチ

ご希望の書店情報を無料で検索できます。

ホームメイト書店リサーチ

書店情報

書店レイアウトの基本は棚と平台



書店の入り口に新刊書や話題の本が並ぶ平台。この平台の陳列がお店の本の売り上げを大きく左右するといわれています。その平台は、昔から本屋さんにあったものではありません。1980年代に、ある本屋さんが発明した画期的な手法でした。

メディアとしての可能性が生まれた陳列手法

メディアとしての可能性が生まれた陳列手法

「平台」とは、書店の入り口などに配置してあり、新刊書や人気作家の話題の本の表紙を上にして積み上げている台のことです。そして、平台に本を積んで陳列することを「平積み」といいます。また、表紙を見せて本棚に立てかけることを「面陳(めんちん)」といいます。人の目の高さの位置に置かれることの多い陳列方法で、書店員さんのおすすめ商品などは、この方法で陳列されます。

従来は、ジャンルごとに背表紙を見せて陳列する方法が常識でしたが、平台の登場によって、本屋さんは単なる本の在庫が並べてある倉庫ではなく、時代の「いま」を伝えるスペースとしての新しい可能性を拓きました。

1980年代に登場した平台

1980年代に登場した平台

「新刊書」「文庫」「ビジネス」「コミック」などなど、昔の一般的な書店の本棚は、図書館のようにジャンル別で分類されていました。書店の本棚は、いってみれば単なる本の倉庫でした。これを大きく変えたのが1980年代に登場した、リブロ池袋店の本棚です。これまでのジャンル別の分類ではなく、ジャンルの枠を超えて、ひとつのテーマを基に関連した本を並べていくという画期的な手法でした。あくまでもテーマに沿ったレイアウトなので、ハードカバーも新書もコミックも、テーマに関連性があれば芋づる式に本を並べてあります。30年前に登場したこの手法が、現在の平台の陳列のルーツとなっています。

書店のセンスが光るレイアウト

書店のセンスが光るレイアウト

平台や本棚の陳列は、「いま」を伝えるメッセージとしての役割だけではありません。お客さまが思わず目を留め、購入したくなるような魅力的な棚が作れるかどうかで、お店の売り上げも大きく左右されます。

平台のレイアウトは、ただ整然と美しく本を並べれば良いという訳ではありません。どんな本とどんな本を隣に並べれば、お客さまが本に手を伸ばすのか、お店に訪れるお客さまをイメージしながらレイアウトしていきます。

小さな隙間にも縦に並べられている本があったり、書店員さんの手書きのPOPがあったり。最近は、タワーやらせん階段のように高く積み上げているものも見かけるようになりました。その高さは、140センチメートルを超えるものあり、海外からの観光客が驚くほどです。大切なことは、お客さまの視線や琴線にふれる棚づくりをすることです。ときには秩序を壊すことで、お客さまの視線を惹きつけることができます。お目当ての本を手にとったあとも、あの本も、この本もと、思わずその周りにあった別の本が欲しくなってしまった、ということはありませんか? これが平台の陳列の力であり、書店員さんの腕の見せ所でもあります。